【千葉】推定2000年の眠りから醒めた花 千葉公園に咲いているハス 弥生時代後期のもの

推定2000年の眠りから醒めた花
07/08 09:03
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00395922.html

千葉公園に咲いているハスは、1951年に大賀一郎博士らが、東京大学農学部厚生農場内の地下6メートル地点から3粒の種を発掘、うち1粒の発芽に成功、繁殖させたことから始まった。
シカゴ大学原子核研究所での放射性炭素年代測定検査の結果、約2000年前の弥生時代後期のものと推定され、“大賀ハス”の名が世界中に知られるようになった。
この一大ニュースは国内外に報道され、アメリカのニュース雑誌「LIFE」にも“世界最古の花・生命の復活”と大きく掲載。

2000年の時を超え現代に蘇った大賀ハスは、友好と平和のシンボルとして、国内はもとより遠く海外を含む150ヶ所以上に根分けされ、世界各地で愛されている。

ピンク色の大輪の花を咲かせる古代ハスは、1993年に千葉市政令指定都市に移行した事を記念して「市の花」にも制定された。
1954年には県の千葉県の天然記念物に指定されている。

ハスの葉に水滴が落ちると、まるでビー玉のようにころころと転がる。葉に、水をはじく特徴があるためだ。
ハスの葉の表面には5?15μm(μm: 1mmの1000分の1)の毛のような突起物が20?30μmの間隔で付いていて、この突起物が、空気のクッションを作り水滴を支え、撥水性をさらに高める。

ハスは英語でロータス(lotus)というため、このハスの葉がもつ撥水効果を“ロータス効果”と呼ぶ。
この“ロータス効果”にヒントを得た例として、ヨーグルトの裏蓋にヨーグルトがつかないようにする素材や、ご飯を食べる時に使うしゃもじの表面に多数のデコボコを設け、更にその上に微細なデコボコを設けたダブルエンボス加工のシャモジなどがある。

ハスの地中茎は泥の中にあるレンコンである。
ハスの葉の中央部には小さな穴があいていて、葉につながる葉柄の内部にも空洞があり、この空洞が地下茎であるレンコンの穴とつながっている。
レンコンは泥の中にあり、それ自体では呼吸ができない為、ハスの葉から葉柄を通して酸素を供給している。
ハスの葉が汚れてゴミがたまり、穴がふさがってしまうとレンコンに酸素を供給できなくなってしまうのだ。

ハスが開花するときに、「ポン」と音がする。
朝、蕾の状態から徐々に開いていくときに折り重なった花弁が勢いよく開いたときに「ポン」と音がする。
正岡子規
「朝風にぱくりぱくりと蓮開く」
「蓮開く音聞く人か朝まだき」

石川啄木
「静けき朝音たてて白き蓮花のさくきぬ」
日本文学では、ハスが音を立てて咲くような表現がある。
音がするのなら聞いてみたい。

【撮影後記】
撮影日の早朝、千葉公園の弁天池は静寂に包まれていました。

その中で美しいハスの花を見ていると、この静寂を打ち破って、花開く瞬間に音がするような気になります。
それは多分、朝の訪れの合図。
耳で聞く音ではなくて、「心で感じる」音なのかもしれません。

千葉公園
住所:千葉市中央区弁天3-1-1
アクセス:JR千葉駅から徒歩約10分